日本サッカー協会(JFA)は6月3日(水)、オンライン記者発表会を開催し、2021年秋に開幕する日本初の女子プロサッカーリーグの名称とロゴ、リーグの理念、ビジョン、大会方式を発表しました。
田嶋幸三会長はコロナ禍で社会情勢が不安定な中の発足について、「議論の末に今こそ踏み切るべきだと結論を出した」と話すと、なでしこジャパンの強化だけでなく、女性の社会進出やジェンダーイクオリティにも取り組み、さらには新しいスポーツビジネスを打ち出すなど、社会の変化をチャンスと捉えて生かしたいと力強く話しました。
女子新リーグ設立準備室長の佐々木則夫氏は新リーグ名「WEリーグ」のパネルを手に、「WEリーグはWomen Empowermentリーグです。『女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する』という理念を掲げ、WEリーグの誕生によってこれまでなかった“女子プロサッカー選手”という職業が確立され、リーグを核に関わるわたしたちみんな(WE)が主人公として活躍する社会を目指す、という思いを込めました」と話しました。参入基準においても役職員の50%以上を女性とすることが示されるなど、まさに女性活躍を体現するリーグを目指しています。
WEリーグは、2021年秋から翌年5月頃までをシーズンとして、初年度は6~10チームが参加、各チームがホーム&アウェー方式で争うといったリーグフォーマットも発表されました。これまで30年以上にわたって日本の女子サッカーをけん引してきた日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ)はWEリーグ発足後も持続し、アマチュアリーグとして引き続き女子プレイヤーを輝かせる舞台であり続けます。リーグやクラブの安定に要する複数年間はプロリーグからの降格はなく、新規参入クラブを受け入れるのみのエキスパンション型(拡大型)を採用していくことも併せて発表されました。
来年夏には東京オリンピックが開催され、そして今月25日(木)に決定予定の2023年FIFA女子ワールドカップ開催国に日本が選ばれれば、この2大スポーツイベントの間にWEリーグは満を持して開幕することになり、女子サッカーの普及と発展の起爆剤となることでしょう。
すべての女の子にプロサッカー選手という夢を。WEリーグは、すべての女性が輝ける夢の舞台を目指します。