NEWS

ニュース
2025.04.15
WE ACTION DAY I神戸 「ウォーキングフットボール交流会」を実施

誰もが楽しめるウォーキングフットボール


「INAC神戸レオネッサと連携・協力した人権啓発活動を実施するとともに、子どもから高齢者まで、運動が苦手でも障がいがあってもプレーできるウォーキングフットボールを通じた交流を図ることで、思いやりや多様性を学び、「人権」を身近なものとし、人権尊重への意識高揚を図る」ことを目的とした「ウォーキングフットボール交流会」。

ウォーキングフットボールは、走らずに歩いてサッカーをプレーできるため、年齢、性別、障がいの有無などを問わずに誰もが楽しめるスポーツとして親しまれています。I神戸がこのウォーキングフットボールに取り組むのは、2024年6月のファン感謝デー以来2回目。

今回は、2024‐25 SOMPO WEリーグ 第9節 vs.日テレ・東京ベレーザの試合前に行い、ウォーキングフットボール体験後、試合観戦もできる内容で実施しました。

「サッカー交流などをする場合、どうしても未経験者と経験者では偏ってしまうことがあります。でもウォーキングフットボールは、走ってはいけないなどのルールの中で、大人も子どもも障がいがあってもみんなが平等に楽しめる、ボールをつなげることができます。見ていても『とてもいいな』と思いましたし、初回実施時、選手たちも『楽しかった』と話していました。それは参加していたみなさんも同じで、想像以上に楽しく満足されていた声もたくさん聞こえてきたほどです。ただ、前回はファンクラブ会員限定のイベント。多くご応募いただきましたが、参加者は抽選制となりました。参加できない方も多く『やりたかった』という声もあがったんです。そこで新シーズンが始まって早々に2回目を企画し、実施に至りました」とクラブスタッフは経緯を教えてくれました。



今回の参加者は約70〜80名。家族や友⼈、仲間など5名以上10名以下のチーム単位での参加となり、前回同様、子どもや大人、障がいがある方、サッカー未経験者などさまざまな参加者が集いました。

「クラブからも、INAC神戸レオネッサのアカデミー組織であるINAC神戸レオンチーナ所属で育成組織トップ可選手としてリーグ登録をしている3選手などが参加しました。I神戸では、試合日にもベンチ外の選手たちにイベントに出てもらうことがあります。選手たちにとって試合は最優先ですが、それ以外のことが全くわからないままではなく、社会と接すること。周囲とコミュニケーションを取ることなどを学ぶ機会になればと思っています。さまざまな人とふれ合う中で『交流がきっかけで応援をはじめました』『ファンになりました』と選手たちが直接声をかけていただけることは、プレーをする上でも『がんばろう』と思う原動力に、きっとなる。こうした活動を通して、選手たちにはそういう気持ちも受け取ってもらえたらと思いますし、それは育成組織トップ可選手として登録している選手たちも同様です。ファン・サポーターの方をはじめ、どういう方々に応援や支えていただいているかを知ってもらいたいなと。今回、参加者のみなさんは年代や性別もバラバラで、杖を必要とする方も参加してくれました。垣根を超えた多くの人たちと接する中で学びや感じることがあればと思いましたが、選手たちの様子を見ていると、コミュニケーションをたくさん取りながら、参加してくださったみなさんと一緒に楽しんでいたのが印象的でした」

選手たちは参加者一人ひとりと言葉を交わし、パスをつないで、ひとつのゴールを目指していきます。終始笑顔が絶えず、明るい声が響いたウォーキングフットボール。サッカーをはじめてプレーをする参加者も、杖を必要とする参加者も、みんなが互いの良さを引き出しながら協力し、ボールを蹴る楽しさ。体を動かす爽快さを感じる時間となりました。

女子サッカーの未来を育んで


「選手たちからも『垣根がなくみんなで楽しめる交流会やイベントはいいよね』と声が上がっています。もちろん、選手たちはピッチ内での活動・活躍が一番。クラブとしてもプロクラブだからこそ『サッカーを魅せる・見せる』ことは大切です。でも、その上で、地域や社会、支えてくれる人たちとのコミュニケーションも、やはり大事だと思っています」とクラブスタッフは言います。

クラブと地域を結ぶ活動は、今回のウォーキングフットボールのようなスタジアムイベント以外に、神戸市などの地域と連携して「友情の素晴らしさ」「仲間を尊重する気持ちの大切さ」などを小学生たちに伝える特別授業「絆の時間」を実施しているほか、マラソン大会などの地域イベントで選手たちがスターターを務めることも。「時間の許す限り、できるだけ積極的に参加」しながら地域とつながり、“I神戸の今”を築いてきました。

そして、もうひとつ。I神戸が大切に育てているものがあります。

これまで、I神戸の試合日では、神戸市の4種に登録している女子選手たちを対象にリーグ戦後のピッチで試合を行ったり、U-18 女子サッカーリーグ2024関西 表彰式・開会式を実施し、各チームのキャプテンがピッチに立ったりすることもありました。

育成年代の選手たちは、自分の活動でWEリーグを見に行けない場合も多く、それは女子サッカー全体の課題のひとつでもあると思います。そこでI神戸は、育成年代の選手たちもプロの試合を見られるように多くの工夫をしているそう。

「たとえば、試合日にサッカー教室なども実施しますが、その中で試合をするとなるとチームみんなで来てくれます。サッカーの前後にWEリーグの試合も見ることができますし、選手たちが試合をした同じピッチを使用することもあるんです。リーグ戦も行うピッチでプレーをすることは育成年代ではなかなかないこと。プロのような疑似体験をしてもらえたらという思いを込めて実施しています」

女子サッカーの明日を見据え、選手たちの未来も育むI神戸の試合日。これからを担う女子選手たちが、ここから生まれてくるかもしれません。

同時にそこは、将来のサッカー選手も大人も子どもも障がいがあっても、一人ひとりの笑顔が輝く空間。多様性にあふれたつながり中で、女子サッカーとともに歩む明日を切り拓きながら、I神戸が彩るスタジアムには、たくさんの希望が込められています。

PARTNERS

初めてバナー
チケット購入バナー