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2024.11.29
WE ACTION DAY N相模原 
練習場でのさつまいも栽培「さがみはらさつまいも共創プロジェクト」を実施

2024年11月4日、ノジマステラ神奈川相模原は、WE ACTION DAYとして、「さがみはらさつまいも共創プロジェクト」をノジマフットボールパークで実施しました。

耕作放棄地を利用し練習場に作ったさつまいも畑

「さがみはらさつまいも共創プロジェクト」は、N相模原が練習拠点としているノジマフットボールパークの使われていない土地を活用してさつまいも畑をつくり、植え付け、収穫、実食、販売などを通した食育体験です。

耕作放棄地を活用した地域課題解決に取り組む「かわしまやきいもストア」と協働して、2024年6月から本格的にスタートをしたプロジェクトで、将来的には収穫したさつまいもで相模原市ブランドの創出を目標としています。
ノジマフットボールパークに農場が誕生!(ノジマステラ相模原公式HP)

「今回、さつまいも畑にした土地は、もともと砂場のトレーニング場でした。ただ、近年は使っておらず、草木が伸び放題だった土地です。かわしまやきいもストアさんから耕作放棄地を活用したさつまいも畑に関するお話を聞いて、この土地を活用した取り組みを実施することになりました。草むしりからはじめて、耕運作業や苗植えを、選手、スタッフ、そして相模原南児童ホームの子どもたちやファン・サポーターの皆さんとともに行ってきたのです。6月から畑を育て、今日が収穫祭になりました」とN相模原のクラブスタッフは経緯を教えてくれました。


神奈川県相模原を拠点に、3年前にお店を始めたかわしまやきいもストア。耕作放棄地を活用しながら「みんな」が「皮」までおいしく食べられる焼き芋を家族で作っています。

「さつまいもを作る畑を探している中で、日本全体で社会問題になっている耕作放棄地があることを知りました。耕作放棄地は、実はさつまいもを育てるのに適しています。そういう土地を活用しながら焼き芋を作っていくことで、『きっと多くの方々が応援してくれるようになる』と感じました。加えて、地元・相模原には様々なプロスポーツクラブがあります。たくさんの応援を背に頑張っている素敵な選手たちも多くいるので、一緒に取り組みができないか、ノジマステラさんに相談しました」とかわしまやきいもストアの川嶋純矢さん。

こうして農業×スポーツがタッグを組み、社会問題解決にも取り組む「さがみはらさつまいも共創プロジェクト」がスタート。日々、選手たちが練習に励むノジマフットボールパーク内にさつまいも畑が誕生しました。

「練習場内に『畑ができるんだ』と最初は驚きましたが、練習前後に様子を目にできますし、だんだんと、どんな感じかなと気になって見たりしていました」と南里杏選手。

川島はるな選手も「もともと使っていなかった場所を再利用したさつまいも畑です。6月に草むしりや苗植えからはじめたのですが、植えてからも天気が荒れたり、雑草なども生えてきたりするので『本当にできるのかな』と少し不安でした。でも、相模原南児童ホームの子どもたちやファン・サポーターの皆さん、スタッフのみんなも協力して頑張って育ててきたので、今日、たくさん収穫ができてうれしいです」と言葉を続けます。


「さがみはらさつまいも共創プロジェクト」は、N相模原、かわしまやきいもストアとの協働プロジェクトではありますが、同時にN相模原が選手による施設訪問、子どもたちへのグラウンド開放などを行いながら、ずっと大切に交流をしてきた相模原南児童ホームの子どもたちも参加してくれたプロジェクトでもあります。

選手たちが試合などでいないときにも畑を訪れ、草むしりや管理のお手伝いを行っていたそう。また、ファン・サポーターが農耕作業のお手伝いをする場面もあり、N相模原を中心としながら地域や周囲と手を携えて作り上げたさつまいも畑となっていたのです。


そして、迎えた収穫祭。N相模原の全選手、スタッフとともに子どもたちが参加します。慣れた様子で軍手などをはめる子どもたち。自然に選手の手を引いて畑に入っていきました。

いよいよ収穫の時。実際には掘ってみないとどれくらいさつまいもの実が付いているかわかりません。「ドキドキする」「たくさん穫れるかな」という声が響く中、スコップなどで掘り起こしていきました。

多くの思いと愛情がたっぷりつまった“N相模原産のやきいも”をホームゲームで販売


土の中からは、次から次へと大小さまざまなサイズのさつまいもが現れます。「ここにもできてる」「大きいのもある」と、明るい声があちこちから聞こえてきました。

泥だらけになりながらも丁寧に収穫した、さつまいもは約55キロ。「小さいのもあれば大きいのもあって、サイズもバラバラ。でもここで育ったさつまいもを掘って、楽しかったです」と南里選手。

川島選手も「たくさんできていてうれしかったですし、普段は施設に行って一緒に遊ばせてもらうことが多い子どもたちと、外での活動でした。いつもとはまた違う顔を見ることができ、私たちもですが、みんな楽しそうで、それもうれしかったです」と話します。

一生懸命に収穫をしたあとは、貯蔵し熟成したさつまいもと採れたてのさつまいもの違いを、焼き芋で味わう食育体験が待っていました。

今回用意されていた焼き芋は、1年間熟成させたものと収穫後2週間ほどで焼き芋にしたもの。香ばしい匂いに、「おいしそう!早く食べたい」と選手たち。子どもたちとともに実食をしてみると「熟成したほうがねっとりしていておいしい。違いがあるんだ」と声が上がります。


「13度〜15度くらいの間でさつまいもを熟成させると酵素の働きによって、でん粉が糖化するのでより甘くなって柔らかくなる」(かわしまやきいもストア川嶋さん)そう。味の違いをしっかりと確認しながらも、さらに「皮も食べられる!」と、どんどん実食が進みます。

今回、N相模原の畑で栽培されたさつまいもも含めかわしまやきいもストアで扱う焼き芋は、さつまいも栽培時に肥料や農薬を使っておらず、皮までしっかりと食べることができます。

「さつまいもは準完全栄養食と言われています。皮にも栄養が含まれている優秀な食材だからこそ選手たちや子どもたちにも味わってほしいなと思いました。加えて、練習場内の畑で農薬を使わなくてもさつまいもが穫れる。それは耕作放棄地を開拓している私たちにとっても大きな収穫になりました。そして何より、ノジマステラさんが相模原南児童ホームの子どもたちとつながりを持って、地域貢献の活動をされている。その輪の中に入ることができ、一員になれていることも、すごくうれしいことです」とかわしまやきいもストアの川嶋さん。

川嶋さんの言葉に表れたように「畑もそうですが、ここが地域社会や子どもたち、多くの方々とN相模原の交流の場になったらいいなと思っています。もちろん、ファン・サポーターの皆さんとも同様です。選手たちにとって、こうした活動がセカンドキャリアにつながったり、アスリート支援になったりする。社会とのつながり、地域との関わりを持つ場所でありたいです」とクラブスタッフは、「さがみはらさつまいも共創プロジェクト」の裏側にある思いも聞かせてくれました。

「(アスリートとして)地域とつながり、活躍していくモデルにならないといけないと思っています。そういう意味でも子どもたちや農家の方々、様々な事業を行う皆さんと交流を図ることや一緒に行っていくことはとても大事なことです。その思いの中で、今回、私たちと子どもたち。ファン・サポーターの皆さん。それから、かわしまやきいもストアさん、農家さん。みんなと協力をして作ったさつまいもを収穫できました。このさつまいもが愛情たっぷりの“ここだけのやきいも”になるので、ぜひ、3月のホーム戦でみなさんに味わっていただきたいです」と川島選手。

今回収穫されたさつまいもは、熟成期間を経て焼き芋となり、2025年3月のホーム戦で販売予定です。N相模原とかわしまやきいもストア。そして子どもたち、ファン・サポーターと手を取り合って作り上げた唯一無二のさつまいもがおいしい焼き芋となって、次はホームゲームで多くの方の元に届けられていきます。

「サッカー以外の面で活動していることも知っていただきたいし、こうした活動がきっかけとなってチームのことや女子サッカーのことを見ることにつながるかもしれません。自分たちがやれることは、どんどんやっていきたいと思っています。今日の活動はそのひとつ。本当に畑を耕すところから自分たちで作り上げた畑で収穫したさつまいもです。それが、本当においしい焼き芋になります。背景まではわからないかもしれませんが、たくさんの人が携わって作り上げたことを感じ取ってもらいながら、食べていただけたらうれしいです」と南里選手。

社会課題に向き合い、地域とともに手を取り合って生み出された、N相模原ブランドのさつまいも。極上の焼き芋に思いを乗せて、チームはピッチで躍動する姿も届けていきます。

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