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レポート
2024.07.22
2024 WEリーグ・なでしこリーグ 新人研修 レポート


公益社団法人日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)は、7月1日(月)~2日(火)に「2024 WEリーグ・なでしこリーグ新人研修会」を開催しました。


この研修会は下記を目的に、今年からWEリーグとなでしこリーグの合同開催としました。
1. 女子サッカーのトップ選手として、日本の女子サッカーの歴史、WEリーグ/なでしこリーグの理念や成り立ちを聞き、自覚を促す。
2. 女子サッカートップ選手として、アマおよびプロに関わらず、少女たちのロールモデルとなるべく、そのための知識や心構えを醸成する。
3. 女性活躍を推進し、社会に影響力を持つ選手を育成する。
4. 社会人として活躍していくために、必要な立ち居振る舞いやマナー等を学ぶ機会とする。


今回、この研修に参加したのは、WEリーグ、なでしこリーグのチームでプレーをする新人選手のほか、昨年までに参加できなかった 2年目以降の選手も含めた計101人。2日間にわたり計6コマの講義で、女子サッカーのトップ選手として必要な要素を学びました。

主催

公益社団法人日本女子プロサッカーリーグ
一般社団法人日本女子サッカーリーグ

開催日程

2024年7月1日(月)・2日(火)

場所

都内某所

受講者数

WEリーグ 46名
なでしこリーグ 55名

プログラム


まずは髙田春奈理事長による主催者挨拶です。


1コマ目は今井純子氏、小林美由紀氏、江川純子氏による「女子サッカーの歴史・リーグの理念」の講義。女子サッカーの歩んできた道のりとリーグの設立意義について学びました。



2コマ目は、山内一樹氏による、SNSとの付き合い方を学びました。SNSのリスクと活用方法について、真剣に取り組みました。
受講生からは、危険性を理解しながらもSNSを積極的に使っていきたいという声がありました。


1日目の最終講義は、高尾美穂氏による女性スポーツ医学でした。女性アスリート特有の症状や身体的特徴について学び、自分の身体について改めて知るきっかけとなりました。


2日目の1コマ目は、アンチドーピング。JFA 医学委員会の上東悦子氏から、ドーピングをしないことの重要性や違反事例について学びました。


選手からは「塗り薬などもドーピングに引っかかると知り、気をつけたいと思った」「毎年違反の薬が変わる事がわかった」などの感想がありました。


次の講義では、1998年長野オリンピック日本代表、現スポーツキャスターである荻原次晴氏より、トップアスリートとしてのコミュニケーション/メディア対応を学びました。


限られた時間で効果的にメッセージを伝える方法を知り、実際のインタビューを想定したロールプレイを通じて、受講生は実践的なスキルを磨くことができました。


お昼休みは食事を楽しみながらチーム間を超えて談笑する姿や、写真撮影の様子が見られました。


最後の講義は、キャリアデザインと自分の強みについて。パーソルイノベーション株式会社 代表取締役社長である大浦征也氏より、自分の強みの見つけ方やキャリアの描き方を学びました。グループディスカッションを通して、自分の強みを言語化することもできました。




全講義終了後、各チームの代表者より研修の感想と今後の意気込みを発表しました。


WEリーグ、なでしこリーグ、初の合同開催ということで、今後女子サッカーをけん引していく新人選手が一堂に集まり、多くの学びと繋がりを得た2日間でした。
ライバルであり、同期として、女子サッカーを盛り上げていく新人選手たちの今後の活躍にご期待ください!


すべての写真 ©︎J.LEAGUE
小林美由紀 理事(研修会担当)コメント

WEリーグとしては、初の対面、そしてなでしこリーグとの合同の研修となりました。研修を受講するにあたって、両リーグが混ざった異なるクラブのメンバー3-4名ずつのグループを作りました。最初は、硬かった選手たちの表情も、研修が進むに連れほぐれ、積極的な意見交換が行われていました。女子トップリーグの選手として、両リーグが協力して、サッカーをやっている少女たちの憧れの存在として、社会人としての一歩を踏み出すための知識や情報を一緒に学ぶ良い機会となりました。選手たちの背中を押していただいた講師の方々に感謝いたします。

参加選手からの感想(抜粋)

プロリーグでサッカーをするということが、多くの人に影響を与えること。また、契約内容やリーグの種類に関係なくサッカー選手としてみられることに対して、自覚と責任を持たなければいけないことを、より一層感じることができました。これからの女子サッカーのために、わたしたちが力を合わせて盛り上げて行きたいと思うことができました


普段交流することが出来ない選手たちとコミュニケーションを取ることができ、とても貴重な時間だと感じました。また、リーグの一員となったこと、女子サッカーのトップリーグに所属していることを強く実感することが出来ました。その自覚を持って今後に繋げて行きたいなと感じました


なでしこリーグとWEリーグが合同で行うことで、コミュニケーションの部分でより幅が広がるのでとても良かったです。また、SNS利用やメディア対応など、このような時にしか学べないことに多く触れることができ、良い経験になりました

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