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レポート
2024.05.20
REAL WE LIFE―パーソルグループ×WEリーグ 共同企画イベント開催―
海堀あゆみと一緒にゴールキーパー体験&夢について考えよう!を実施


2024年4月21日、WEリーグは熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で「REAL WE LIFE」と題し、小学生を対象とした「海堀あゆみと一緒にゴールキーパー体験&夢について考えよう!」を開催しました。

WEリーグ×パーソルグループ制作のドキュメンタリー動画 「WE LIFE ~WEリーグの主人公たち~」第1回 海堀あゆみさん(WEリーグコミュニティーオーガナイザー)

自分の「夢」と向き合うセッション

今回、WEリーグとともに体験会およびセッションを行ったのは、WEリーグシルバーパートナーである総合人材サービスのパーソルグループ。パーソルグループは本企画を実施する前から「WE LIFE ~WEリーグの主人公たち~」と題し、選手や監督、WEリーグの周辺ではたらく方々にスポットライトをあてたドキュメンタリー特別動画シリーズをWEリーグとともに製作しています。その特別版として、今回の体験会およびセッションが実施されました。

開催のきっかけになったのは、2月に開催された「ALL WE ACTION DAY」だったと海堀コミュニティオーガナイザー。 「山郷のぞみさん(ちふれASエルフェン埼玉強化・育成担当)や浅野菜摘選手(EL埼玉)など現役選手を含めGKが6名、顔をそろえました。そのときに『GK普及のために、みんなで(体験会などを)やりたいよね。そしてそれが『自分の将来や夢についても考える機会にできたらいいよね』と話しが出て、リーグ内で相談したところパーソルグループさんにご賛同いただくことができ、『REAL WE LIFE』として実施することになりました」と話します。

パーソルグループも「子どもたちが将来、何かを選択にする場面に直面したときに、自分の考えや判断軸が持てるような取り組みとして、自分の将来や夢について考えたり言葉にする良い機会になるのでは」ということで賛同が決まりました。

多様な価値観を持った個人に向き合い、一人ひとりのはたらき方・生き方を応援するという思いを持つパーソルグループ。今回、スキージャンプ競技でソチオリンピックに出場した経歴を持つ、パーソルキャリア株式会社の山田優梨菜さんが「夢について考えよう!」セッションに登壇しました。


「オリンピックに出場をしたり、競技を続けていく中で、いろいろな挫折もありました。でもそれを乗り越えながら、今は、パーソルグループでたくさんの人が自分のやりたいことや夢に向かってチャレンジすることを応援しています。そして、皆さんのチャレンジや夢が叶う(実現する)こと。それも今の私の夢です」と、自身の経験を踏まえて夢についての考えを伝えていく山田さん。

 

オリンピック選手の言葉に、「かっこいい」と子どもたちも真剣な眼差しで言葉に耳を傾けます。

 

ジャンプ競技をはじめた小学3年生のころの夢を問われた山田さんは「オリンピックに出ること」と即答。その夢を実現するためには「毎日練習を欠かさずすること。それから支えてくれるお父さん、お母さん。コーチに感謝をしていました」と笑顔を見せます。

 

聞き入っていた子どもたちも「そうなんだ」「すごい」と思わず声をあげながら、「今の夢」「夢を実現するために今やること」といったワークシートを記入していきます。

 

「デザイナーになること」「GKのプロサッカー選手になること」といった様々な夢が飛び出す中、海堀コミュニティオーガナイザーも山田さんも「いい夢だね」「練習をがんばろうね」と声をかけていきました。

 

オリンピック選手である山田さんに、憧れの眼差しを向ける子どもたち。さらに海堀コミュニティオーガナイザーが2011年のFIFA女子ワールドカップで手にした金メダルと、2012年ロンドンオリンピックで獲得した銀メダルを見せると、目には一層のきらめきが。



「普段、なかなか触れ合うことがないオリンピック選手の山田さんと話しをすること。プロサッカー選手やスタッフと触れ合うこともそうですが、本物のメダルに触れることもまた、夢につながるすごく貴重な経験だと思います。今日の出会いもGK選手になりたい、ジャンプ競技をしてみたいと思う小さなきっかけになるかもしれないですから」と海堀コミュニティオーガナイザー。実際に子どもたちも興味津々な様子で山田さんと話したり、メダルに触れたりしていました。

世界を舞台に戦ってきた二人を前に、子どもたちも自分の夢や夢に向かって今、できることに一生懸命、向き合った30分となりました。


最後に「みんなが夢に向かって進んだり、好きなことに打ち込んだりできるのは、ご両親や周囲の人の支えがあるからです。『ありがとう』という気持ちを持っていてほしいなと思います」という山田さんの言葉で「夢について考えよう!」セッションは締めくくられました。

GKの視点からの女子サッカーの未来へとつなげていく活動を

続いて、子どもたちはピッチへ。手にはプレゼントされたGKグローブがしっかりと着けられています。この日は、WEリーグ第16EL埼玉vsサンフレッチェ広島レジーナの開催日。試合前の高揚感とともに、ふかふかのピッチでGK体験が待っていました。

 

GK体験会では海堀コミュニティオーガナイザーが「GKのすべてを教えてくれた先輩」と語る山郷さんのほか、EL埼玉の鹿島彩莉選手、EL埼玉U-18の小野寺茉央選手なども参加。ボールキャッチやシュートストップにチャレンジしていきます。



GKを初めて経験する子どもたちにも優しく楽しくできるようなプログラムを丁寧につくってくれました。入口となる活動だと思いますし、とても大切なこと。女子サッカーに興味を持ってくれたり、やりたいという目標をもってもらえたりしたらうれしい」と山郷さん。

 

現役選手である鹿島選手、小野寺選手も「すごいよ」「ナイスシュート」と子どもたちに積極的に声をかけると、明るい表情が次々に生まれていきました。



終始、笑顔の絶えないGK体験会。ラストは鹿島選手、小野寺選手が守るゴールに子どもたちがシュートを放ちます。強烈なシュートや絶妙なタイミングでゴールを決める子どもたちに鹿島選手も「うまい、止められなかった」と悔しそうな表情を見せていました。

 

海堀コミュニティオーガナイザーもシュートを放ちますが、なかなかゴールを決められず、子どもたちから大きな「アンコール」コールが飛び出して楽しい体験会が終了。



その後はEL埼玉vsS広島Rの試合を観戦します。「今日はGKに注目しながら応援しようね」と海堀コミュニティオーガナイザー。EL埼玉でゴールを守る浅野選手は「相手の状況を見たポジショニングの修正だったり、駆け引きをしたりするようなプレーに気づいてくれていたらうれしい」と話してくれました。

 

GKの面白さは自分がイメージした通りに守れたり、チームメイトをコーチングで動かせたりするところ。そういうプレーができたときは最高に楽しい」と浅野選手。

 

海堀コミュニティオーガナイザーは「今回GK体験会を開催するにあたり、パーソルさんのご協力の元、GKグローブを参加者にプレゼントさせていただきました。自分だけの特別なGKグローブを着けてプレーできたことで、GKというポジションをより楽しんでもらえたんじゃないかと思います。GKは、みんなと協力をしないと大きなゴールは守れません。後ろにはファン・サポーター。前にはチームメイト。GKはみんなに、すごく支えられるやりがいのある特別なポジションです。私自身GKになったことで“仲間の大切さ”をより教えてもらいました。日本ではGKを体験できる環境や、GKになりたい!という子どもがまだまだ少ないかもしれません。新しいことにチャレンジすることは失敗をしたり、初めの一歩の勇気がいりますが、お友達と一緒にプレーをすることで、「チャレンジしてよかった!」「楽しい!」「もっとやりたい!」を積み重ね成長してもらえるとうれしいです。GKという新しい視点から女子サッカーの新たな魅力を発信し、女子サッカーの未来につなげていく活動を今後も続けていきたいです」と話しました。



50人以上の子どもたちが参加し、夢について考え、プロ選手がプレーをする芝生の上でGK体験をする素晴らしい時間になったと思います。パーソルグループは、はたらいている時間を充実したものにしていくことが人生の豊かさにつながると考えており、その支援をしていきたいと考えています。いろいろな選択肢を持って、自分で選んでいくことはすごく大切。今日のように、子どもたちが自分の夢と向き合うことの大切さを知ったり、将来について考えたりする場は、これからもつくっていきたいですね。日本ではGKもまだまだなりたいと言う子どもが少ないと聞きます。それが自分からやりたいと言ってくれることにつながったらうれしいです」とパーソルグループでWEリーグプロジェクトを担当する友安さんも言葉を続けます。

 

夢を考え、GK体験を行い、プロ選手の躍動に目を輝かせた子どもたち。

自分の夢と向き合い邁進するきっかけをつくりながら、「女子サッカー選手に、GKになりたい」という思いも芽吹かせる活動を、WEリーグはこれからもパートナー企業とともに進めていきます。

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